メールレディで稼ごうと登録したら、「実は詐欺だった…」という事例があります。
メールレディに限らず、副業を謳った詐欺被害に遭う事例はあとを絶ちません。
この記事では、メールレディ詐欺に遭ったときの返金請求の方法や相談窓口について解説します。
メールレディ詐欺かの見極め方法についても紹介するため、ぜひ参考にしてください。
メールレディ詐欺とは?
メールレディ詐欺とは、メールレディ求人を装った副業詐欺の一種です。
登録時に初期費用や教材代を請求されたり、報酬を受け取る際に手数料を請求されたりと、メールレディ詐欺の手口はさまざまです。
請求された代金を支払ってもメールレディの報報酬は得られず、そのまま連絡が取れなくなるケースが目立ちます。
メールレディ詐欺の手口3選
メール詐欺に遭わないためには何を気を付ければよいのでしょうか。
よくあるメールレディ詐欺の手口を3つ紹介するので、ぜひチェックしてください。
インターネット検索を利用したメールレディ詐欺
メールレディ詐欺で最も多いのは、GoogleやYahooなどのインターネット検索を利用したものです。
検索エンジンで「副業 女性」などのワードを検索すると、メールレディ求人の広告が出てくることがあります。
求人ページからメールアドレスを登録したり、LINE友達になったりすることで、次のステップへと誘導されてしまいます。
以下のような巧みな言葉で登録を促してくるため注意してください。
- 自宅で簡単に稼げる
- 高収入
- 月収○○万円も可能
- ノルマなし
- 主婦でも稼げる など
上記のようなワードが出たからといって、必ずしも詐欺というわけではありません。
動画広告を利用したメールレディ詐欺
最近急増しているのが、YouTubeなどの動画広告を利用したメールレディ詐欺です。
動画広告から上記で解説したような求人ページに誘導されます。
YouTube広告=信頼できる会社が配信している、というイメージを持っている方は多いでしょう。
しかし、お金さえ支払えば誰でも広告を配信できるため、詐欺業者が動画広告を出すことは十分にあり得ます。
SNSを利用したメールレディ詐欺
SNSを利用したメールレディ詐欺も急増しています。
InstagramやTwitterなどのSNSでは、「メールレディで○○円稼いだ」という投稿をよく見かけます。
単純にメールレディが収入報告をしていたり、アフィリエイト目的で投稿していたりするケースが多いものの、中には詐欺業者のアカウントもあるため要注意です。
多くの場合は個人的にDMが届き、メールレディの求人を紹介されます。
メールレディ詐欺の事例
「メールレディ詐欺って、具体的にどう騙されるの」と不思議に感じている方もいるでしょう。
実際にあったメールレディ事例を5つ紹介します。
初期費用を請求されるケース
メールレディ詐欺で最も多いのは、登録費や教材費などの初期費用を請求されるケースです。
求人サイトで無料登録をすると、「登録費が必要です」「パソコンや教材を購入していただく必要があります」などと持ち掛けてきます。
報酬を得るために支払ってしまう方がいますが、通常のメールレディ求人で初期費用を請求されることはありえません。
メールレディはパソコンやスマートフォンがあればすぐに始められ、教材を購入して勉強するほどの知識も不要です。
文字化けの解除やシステムエラー対応にお金がかかるケース
文字化けの解除やシステムエラー対応にお金を請求されるケースもあります。
男性とメールのやり取りをしていると、チャットレディ側が送ったメールが文字化けしていると指摘されます。
システムエラーやセキュリティ解除を指摘されることもあるようです。
「問題解決のためにはお金が必要」と持ち掛けてきますが、冷静に考えると文字化けやシステムエアーが運営側の問題で、チャットレディには何ら関係ありません。
報酬の受け取りに手数料を請求されるケース
チャットレディの報酬を受け取る際に、手数料を請求されるケースもあります。
報酬を受け取る側に支払いが発生することは通常ありえません。
振込手数料は報酬から自動的に差し引かれるケースが多く、大体は500円前後で済みます。
退会させてもらえないケース
退会にあたって高額な違反金や手数料などを請求され、なかなか退会できないケースもあります。
このケースでは、はじめに「教材費請求される」「何かしらの手数料を請求さる」などのトラブルが発生します。
一度料金を支払ってしまうとカモだと認定され、退会したいと申し出てもさらなる請求が続くのです。
退会したいがために料金を支払ってしまう方は少なくありません。
男性会員から支援を持ち掛けられるケース
メールレディとして男性会員をやり取りしていると、金銭的な支援を持ち掛けられるケースがあります。
「金銭的に個人的に支援したい」などと言われると、つい気分が盛り上がってしまいますよね。
金銭を受け取るために他サイトに誘導されたり、サイト内のポイントを購入させられたりと手段はさまざまです。
よく考えると、金銭的援助を受けるために、女性側がポイントを購入するのはおかしいはずです。
メールレディ詐欺かを見極める3つの方法
「メールレディ詐欺には絶対騙されたくない」というのが本音でしょう。
メールレディ詐欺かを見極める方法を3つ紹介します。
メールレディ側に金銭の支払いが発生しないか
メールレディ詐欺かを見極める1つ目の方法は、メールレディ側に金銭の支払いが発生しないかです。
詐欺業者は、「初期費用」「教材費」「報酬を受け取る際の手数料」など、あらゆる名目で金銭を騙し取ろうとします。
お金の話が出た瞬間に詐欺だと判断してOKです。
報酬が高額すぎないか
メールレディの報酬が高額すぎる場合、詐欺の可能性があります。
メールレディの報酬目安は、テキストメール1通あたり10~60円前後です。
テキストメールの送受信のみで、1通100円を超えることは通常有り得ません(画像・動画添付を除く)。
運営元が信頼できるか
メールレディ求人にエントリーする場合は、運営元についてしっかりとリサーチしましょう。
求人サイトに運営会社が記載しているかを確認し、運営元が記載されていない場合や個人名義の場合は応募を控えてください。
また、運営先が記載されている場合も、必ず運営会社名を検索して信頼できる会社なのかを確認しましょう。
【メールレディ詐欺】4つの返金請求方法
メールレディ詐欺に遭っても泣き寝入りする必要はありません。
必ず返金される保証はありませんが、今から紹介する4つの返金請求方法でお金が戻ってくる可能性があります。
業者と直接交渉する
メールレディ詐欺はクーリングオフはできません。
そこで最初に試してほしいのが、業者との和解交渉(返金交渉)です。
詐欺業者との和解交渉(返金交渉)が成立すると、半額程度~全額が返金されます。
詐欺業者も頻繁にトラブルを起こすと、法的措置を取られるなど営業に支障をきたします。
そのため、和解交渉に応じる可能性はゼロではありません。
クレジットカード会社へのチャージバックを申請する
クレジット決済の場合は、クレジットカード会社へのチャージバックを申請する方法があります。
申請が承認されると、クレジットカード会社に支払ったお金が返金されます。
また、これから支払う予定の残金も支払わずに済むため、被害がこれ以上増えることもありません。
決済代行会社に相談して返金対応を進める
プリペイドカードで決済した場合は、決済代行会社に相談して返金対応を進める方法があります。
詐欺会社とプリペイドカード会社との間には決済代行会社が入っているため、まずはプリペイドカード会社に照会をかけて決済代行会社を見つけます。
その後、決済代行会社に照会をかけることで、サイト運営者の住所や電話番号が開示される可能性があるのです。
詐欺業者の所在が日本国内の場合は、判明した住所や電話番号から自分で返金交渉を行います。
ただし、詐欺業者の所在が海外の場合、決済代行会社が交渉してくれるのが一般的です。
法的措置を取る
これらの方法で返金されなかった場合は、最終手段として法的措置を取ることになります。
詐欺業者に対して損害賠償請求訴訟を提起し、勝訴すれば強制的に返金を受けることができます。
ただし、自分自身で訴訟手続きを行うのは難しいため、弁護士や司法書士に依頼することになるでしょう。
メールレディ詐欺に遭ったら?おすすめの相談窓口
メールレディ詐欺に遭ったら、自分1人で解決するのではなく各所に相談することをおすすめします。
おすすめの相談先は以下の3つです。
- 消費生活センター
- 弁護士・行政書士
- 警察
メールレディ詐欺はクーリングオフの対象外なので、消費者センターでも対応が難しい可能性があります。
とはいえ、返金請求方法について適切なアドバイスをもらえる可能性が高いでしょう。
別の詐欺で相談した際に、消費者センターの方がクレジットカード会社に連絡してくれました。
返金請求や法的措置を確実に進めたいなら、弁護士・行政書士に依頼するのが一番確実です。
警察に関しては、相談しても具体的に動いてくれる可能性は低いでしょう。
ただし、メールレディ詐欺の被害届を出して気が楽になるなら警察に相談するのも1つの手です。
また、全国的に被害が多発してくる場合などは動いてくれる可能性もあります。
メールレディ詐欺に遭わないように注意しよう
メールレディ詐欺に遭っても返金を受けられる可能性は高いものの、手続きが面倒なので騙されないことが重要です。
運営会社をしっかりと確認し、おいしい話には乗らないことでメールレディ詐欺に遭う確率は下げられます。
万が一怪しげなサイトに登録してしまっても、金銭の話が出た時点でそれ以上関わらなければ被害は出ません。
これからメールレディを始める方は、「運営実績が長い」「多くのメールレディが在籍している」などを判断基準にして信頼できるサイトのみに登録しましょう。